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ニントゥアン省ファンランに遺る 4つのチャンパ遺跡

ニントゥアン省のファンランは、かつてベトナム南部で栄えたチャンパ王国の都市でもありました。
ベトナムの南進により、チャンパは王都を少しずつ南下させました。
ファンランは後期チャンパ王国の王都としていくつかの遺跡が遺っています。

規模は小さく装飾が少ないのは8〜9世紀ころ初期の遺跡、ポー・クロン・ガライやポーロメなど装飾的で優雅な塔は衰退期の遺跡です。

ポー・クロン・ガライ遺跡 |Tháp Pô Klông-Garai

動画で観る ポー・クロン・ガライ遺跡

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ポー・ロメ遺跡|Tháp Po Ro Me

 

様式:後期様式
年代:15世紀後期

現存するチャンパ遺跡の中で最後の建造物

動画で観るポー・ロメ遺跡

2012年にポー・ロメで行われたチャム族の大祭「カテ」の様子。

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ホアライ遺跡 |Tháp Hòa Lai

 

様式:ホアライ様式
年代:8世紀〜9世紀
指定:考古芸術建築遺跡(特別国家級遺跡)

8世紀から9世紀には3塔の祠堂が建設された。
しかし、砲撃によって中央の祠堂が破壊されてしまい、現在は2塔の副祠堂遺っている。

動画で観るホアライ遺跡

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ポー・ダム遺跡|Tháp Po Dam

 

様式:ホアライ様式
年代:8世紀〜9世紀

チャンパ遺跡の中で最も古いものの一つとされている。
数年前までは、かなり崩壊した姿であったが、現在は修復が終わっている。
修復の真新しさから、8世紀に建造されたという年代を感じることができない。
建設当時の形状が再現されたのかも疑わしく、遺跡保存の課題が顕になった遺跡。

動画で観るポーダム遺跡

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筆者プロフィール:Koike Yusuke(デザイナー&マーケター)
木造建築士という建築知識をバックグラウンドに、ベトナム南部で家具のマーケティング・デザイン・商品開発をしています。ベトナム史が好きなので、ベトナム建築を古代から現代まで調べて、このブログで紹介しています。建築や家具、デザインはもちろん、ベトナム史やビジネスについて語り合える方募集しています。Twitterやインスタでお気軽にDMください。
資格:木造建築士 / カラーコーディネーター1級(商品色彩)
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