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ラムドン省 ダラットの建築 10選

ベトナム中部の高原にあるラムドン省ダラット。
避暑地であるダラットは、フランス植民地時代に別荘地として開拓されてきました。
大聖堂やダラット駅のようなコロニアル時代の建築もあり、最近では観光地として開発が進んでいます。

今回は、ダラットにある気になる建築を紹介します。

クレイジーハウス|Biệt thự du lịch Hằng Nga | Crazy House

 

この奇妙なお屋敷は、ダラットにあるホテルです。 モスクワ建築大学で建築を学んだ、Đặng Việt Nga(ダン・ベト・ガー)がデザインし、このホテルのオーナーでもおあります。

おばけが出そうなお屋敷ですが、宿泊料金はそれほど高くないので、ダラットへ行く際は宿泊を検討してみてはいかがでしょうか。人気のホテルなので、事前予約が必要です。クレイジーハウスのウェブサイト http://crazyhouse.vn/

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ティエンラム教会|Nhà Thờ Giáo Xứ Thiện Lâm

ダラットの中心地Xuan Huong Lakeから比較的近い場所にある教会です。

なんといっても気になるのは、教会建築ではあまりみたことがない十重塔が立っていることです。
この塔の屋根はベトナム寺院に見かける方形屋根がかかっており、一見すると仏教寺院のようにも見えます。

全体的に装飾が少なくシンプルでモダンな教会です。礼拝堂も体育館のような感じです。

建設は1975年

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ティエンラム教会|Nhà Thờ Giáo Xứ Thiện Lâm

この大きな切妻屋根が印象的なこの教会は、ダラットに住む少数民族のために建てられた教会です。少数民族のヴァナキュラーな木造建築の要素を取り入れてモダンに設計されています。1959年から1967年にかけて、約8年の歳月をかけて建設されました。

急斜な屋根は頂点で17mを超えており、この重厚な屋根は約8万枚のタイルを使用ししています。高さと8万枚のタイルの重量を支えるために、構造体となる柱は鉄筋コンクリート造です。

屋根はトラス構造で支えられていて、インテリア空間の造形となっています。、三角形や正方形などのエスニックパターンの形をしたステンドグラスの窓は、神秘的な空間を演出しています。

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フレッシュガーデン|Khu du lịch Fresh Garden

不思議の国のアリスの世界観。
メルヘンなモニュメントや建築と花畑がマッチしています。
朝方は霧が立ち込めて、異世界に迷い込んだ気分になります。

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霊福寺|Linh Phuoc Pagoda|Chùa Ve Chai

 

寺院の建設は1949年に始まり、1952年に完了しました。さらに1990年に寺院を修復建て増しされています。
この寺院を訪れて、まず圧倒されるのが、外壁・内壁ほぼすべての表面をモザイクタイルで装飾されていることです。白を基調にカラフルな陶器の欠片で装飾されて、どこをみてもモザイクタイルです。ゆっくり寺を回ってディテールを楽しんでほしいです。
白いモザイクを基調にしているためか、なぜか洋風の建物にも見えます。

七重の塔は高さ37mあり、2021年9月現在ベトナムで最も高いモザイタイルの塔です。 鐘楼には高さ4.3m、重さ8,700kgの鐘が吊るされており、1999年に鋳造され、これも現在ベトナムで最も重い鐘だそうです。

個人的にはあまり好みでなかったですのですが、寺内にある高さ17Mの弥勒菩薩の像これも屋内仏像としてはベトナムで最大とのことです。

境内の敷地に横たわる龍の像は長さ49m、12000本のビール瓶を使用したそうです。
寺院の仕上げにあたっても非常に多くの陶器を使用しています。僧侶は、多くの陶器やビンを収集し掃除、研ぎ澄まし、選別し、多くの段階を経ています。美しい配色、特にピースを合わせてモザイクをカットすることは非常に困難な作業でした。モザイク装飾にあたってはフエの職人の協力得て、僧侶と尼僧は細部にまで気を配ったそうです。

↓はフエ王宮の修復に使用する龍のモザイクタイルを作っている様子です。

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聖マリア教会|Nhà Thờ Domaine De Marie

1938年に建立、1943年に再建され現教会の形のベースとなりました。
修道院としての他に、孤児院としても利用されました。
本堂の屋根は、木造トラス構造の屋根で、大きくはないですが美しい屋内空間となっています。
外壁はピンク色に塗られ、庭園や回廊もきれいに整えられていて、つい写真を撮りたくなる場所が多いです。

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FAIRYTALE LAND

ダラットにあるメルヘンな庭園。
ワインバーでは、ダラットワインを試飲して購入することもできます。

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ダラット駅 |Ga Đà Lạt

1932年フランス人建築家モンセットとレベロンによって設計され、1938年に開業した駅です。
三角屋根が3つに連なる正面のデザインは、ダラットのランビアン山(Đỉnh Langbiang)をモチーフにされたそうです。
この歴史的でユニークなデザインの駅は、2001年ベトナム国家遺跡に指定されました。

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ダラットエッフェル塔 | Dalat Eiffel Tower

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ダラット大聖堂 | Nhà Thờ Chánh Tòa Giáo Phận Đà Lạt | Nhà Thờ Con Gà

ベトナム語で「Nhà Thờ Con Gà」=「チキン大聖堂」とも呼ばれているダラット市内にある大聖堂です。
尖塔の先、十字架の上にニワトリの像があることから、「チキン大聖堂」と呼ばれるようになったとか。しかし、なぜこのニワトリの像が造られたのか、は謎だそうです。

過度な装飾がなくシンプルなヨーロッパスタイルの大聖堂です。
見どころは大小70ものステンドグラスの窓です。日中は、日光により礼拝堂を神聖に彩ります。

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筆者プロフィール:Koike Yusuke(デザイナー&マーケター) 木造建築士という建築知識をバックグラウンドに、ベトナム南部で家具のマーケティング・デザイン・商品開発をしています。ベトナム史が好きなので、ベトナム建築を古代から現代まで調べて、このブログで紹介しています。建築や家具、デザインはもちろん、ベトナム史やビジネスについて語り合える方募集しています。Twitterやインスタでお気軽にDMください。
資格:木造建築士 / カラーコーディネーター1級(商品色彩)
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