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ベトナム建材展示会視察レポート VIETBUILD2020 phase-1 @ HCM

ベトナムでも新型コロナの影響で3月から各展示会が中止になっていました。
3月に毎年行われるベトナム家具国際展示会(VIFA)も今年は中止になりました。
ベトナムは新型コロナの封じ込めに成功し、5月以降市中感染は起きていません。
ホーチミン市7区のSECCという展示会場はでは、長らく中止していた展示会の再開が6月から始まりました。
その再開展示会の第一弾がvietbuild展示会です。

筆者は、毎年日本やベトナム、マレーシアや中国の家具国際展示会に視察へ行っています。しかし、建築関連の展示会を訪れたのは久しぶりでした。
vietbuildは建材ばかりだろうと、たかを括っていたのですが、以外にも家具の展示が多く驚きました。
建築に関わる様々な材料や製品が置いており、見ていて非常に楽しかったです。

家具展示会と建材展示会の違い

家具展示会というのは、「新商品の発表会」です。
市場に流れていない商品を展示会でみせるので、業界関係者以外はクローズです。そして、展示部ブースには「撮影禁止」のサインが掲げられています。
一般公開日もありますが、前日に展示を入れ替えて、展示品やアウトレットの処分に当てられます。
上海家具展示会は、ASEANの家具メーカーが出店し、世界中からバイヤーが訪れるのでそれはすごい規模で多くの来場者でにぎわいます。

ベトナムでも国際家具展示会(VIFA)があり、ベトナムの家具メーカーが主に出展していますが、最近では中国やマレーシアの家具メーカーも進出してくるようになりました。数年前に比べると規模も大きくなり、来場者も増えてきています。(残念ながら3月の開催は中止になりましたが)
しかし、撮影禁止で業界関係者以外にはクローズドな雰囲気です。

それに比べて、vietbuildはとてもオープンな展示会に感じました。
まず、入場時に登録の必要がなく、誰でも展示会場に入っていけます。筆者が訪れたのは平日の昼間でしたが、一般客とみられる人も多くいました。
ベトナムの建設業界の活性化ぶりをまざまざと見せつけられたようです。
今は家具メーカーで働いている筆者ですが、元々は建築業界出身なので、どのブースをみても非常に楽しめました。

メイン会場

 

メイン会場は、ブランド企業の展示ブースが並び、イベントなども行われており見応えがあります。

海外のソファメーカーや日系の建材メーカーのブースもありました。
家具の展示は、ソファやダイニングセットが多く、いわゆる箱物やベッドはあまり見られませんでした。
マッサージソファを含めてソファの展示が多い印象でした。
個人的には、いつも建築を見ながら気になっている焼物、タイル・煉瓦・瓦の展示が見れたのが嬉しかったです。

ベトナム製Yチェア?

話がそれますが、2週間前にTwitterでYチェアコピーについて、つぶやいていました。
Yチェアは「カールハンセン&サン」のものだけが正規品です。それ以外の工場で作ると違法偽造品となります。
コントラクト案件で、たまにYチェアの依頼がありますが、他の工場で生産するのは違法行為です。名前が変えてあっても、シルエットがほぼ同じであればNGです。
この家具メーカーは他にも有名デザイナーのチェアが展示されていました。そういったものが、堂々と展示しているあたり、ベトナムらしいと感じました。
しかし現物があるということは、発注する人がいるからです。

テント会場

 

ベトナムらしさを感じられるのは、外にあるテント内のブースです。
ローカル企業と一部中国からなどアジアからの出展もありましたが、デザイン的に洗練されているものが多かったです。

レンガやタイルを扱っている焼物屋さんのブースでは、ベトナム建築のミニチュアが売っていて衝動買いしてしまいました。

まとめ

☑じっくりみるなら、2時間位かかります。
☑ベトナム建築の流行りがわかります。
☑建材だけでなく、家具やインテリア製品の出展もあります。
☑入場に名刺は必要ありませんが、念の為持っていきましょう。
☑展示品が処分販売されていることもあり、安く買えるチャンスです。

MAP

展示会場のSECCはホーチミン市7区にあります。
メイン会場はそれほど広くないですが、その他にテント会場があり、全てじっくりみると2時間はかかるでしょう。
筆者は都合上あまり時間がなかったので、早足でみて1時間くらいかかりました。すくなくとも1時間半くらいはみたかったです。

SECCでは、毎月展示会が開催されていますので、WEBサイトをチェックしてください。
https://www.secc.com.vn/

About

筆者プロフィール:Koike Yusuke(デザイナー&マーケター)
木造建築士という建築知識をバックグラウンドに、ベトナム南部で家具のマーケティング・デザイン・商品開発をしています。ベトナム史が好きなので、ベトナム建築を古代から現代まで調べてます。建築や家具、デザイン、マーケティングはもちろん、ベトナム史やビジネスについて当ブログにまとめています。また、これらのテーマについて前向きに語り合える方募集しています。Twitterやインスタでお気軽にDMください。
資格:木造建築士 / カラーコーディネーター1級(商品色彩)
Twitter @yusukekoike21
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メール:amplestyle108★gmail.com(★を@に変換)

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