建築のハノイ ベトナムに誕生したパリ
写真家の増田彰久と一級建築士で建築史専門の大田省一の共著「建築のハノイ ベトナムに誕生したパリ 」を紹介します。 |
残念なことに、日本ではベトナム建築を扱う書籍は少なく、「ベトナム 建築」で検索すると最初に表示されるのが本書です。表紙だけならみたことある方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、そのままカートに入れて購入していただいても、まったく後悔しない内容になっています。ベトナム建築に興味がある方には是非読んでいただきたいです。
本書のタイトルが「建築のハノイ」となっているとおり、ハノイに遺るコロニアル建築の写真とその説明に大部分のページが割かれています。しかし、ハノイだけで終わらないのがこの書籍の素晴らしいところです。
後半には、ハノイから南下して、フエ、ダラット、サイゴン、メコンデルタの建築までベフランス植民地時代の大きな流れとともに代表的なコロニアル建築について説明されています。
大田省一は藤森照信研究室で助手をされていた方です。建築史に対する見識が深く、文章もわかりやすく読み応えがあります。筆者は何度も本書を読み返しております。
ハノイ建築ガイドマップ
本書の最後に収録されているハノイ建築ガイドマップチラ見せです。
ハノイ市内の地図に本書で紹介されている建築を記したMAPです。
ただ、ハードカバーの書籍なのでこれを手に持って街を歩くのはしんどいですね。行きたい場所は、先にGoogleMAPで検索しておいてマイプレイスに入れておくとよいです。
旅行好きや歴史好きの方にもおすすめです。ハノイへ行く前に一読しておくと、より旅行を楽しめると思います。
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