ベトナム南部のソンベ−焼きとは
ソンベー焼きとは
ソンベー焼きは、Sông Bé周辺主にビンズン省・ビンフォック省とドンナイ省の一部の地域で古くから焼かれていた陶器です。ソンベー焼きはベトナム北部のバッチャンの名産陶器、バッチャン焼きと対をなすベトナム南部の陶器です。
ソンベ-焼きという言葉は、1996年まで存在していたソンベ-省の名残です。ソンベ-省は現在のビンズン省とビンフォック省を合わせた大きな省で、ホーチミン市とカンボジアの国境の間に存在する省でした。
ビンズン省では、ライチウ、トゥーザウモット、タンウェンなどに窯元があります。ビンズン省の幹線道路13号線沿いには、多くの陶器店が並んでいます。
ドンナイ省ではビエンホア付近タンヴァン陶器地帯(khu gốm Tân Vạn)にいくつもの大小の陶器窯元があります。
失われつつある伝統
ベトナムビンズン省でソンべ焼きに描く若者の手仕事。
手先の器用さと一筆入魂の大胆さ。 pic.twitter.com/DpsIJ0QBmd— Koike Yusuke (@yusukekoike21) February 10, 2021
先日、NHKの番組「世界はほしいモノにあふれてる」にソンベー焼きが取り上げられました。上の動画は失われつつある伝統に興味を持ち、ソンベー焼きの窯元で働く22歳の若者の手仕事です。
ソンベー焼きがバッチャン焼きほど有名でないのは、古典的な石釉薬の使用をやめてしい、現在は化学釉薬を使用して大量生産化。その結果、かつての美しい手仕事をする窯元が減ってしまったことです。
一方のバッチャン焼きは模様や絵も伝統を守り続けていて、見た目ですぐにバッチャン焼きとわかるものが多いです。
ソンベー焼きのセレクトショップ
「世界はほしいモノにあふれてる」に紹介されたソンベー焼きのセレクトショップ「Sông Bé」のインスタです。
フォローして、美しいソンベー焼きを是非みていただければと思います。
筆者プロフィール:Koike Yusuke(デザイナー&マーケター)
木造建築士という建築知識をバックグラウンドに、ベトナム南部で家具のマーケティング・デザイン・商品開発をしています。ベトナム史が好きなので、ベトナム建築を古代から現代まで調べて、このブログで紹介しています。建築や家具、デザインはもちろん、ベトナム史やビジネスについて語り合える方募集しています。Twitterやインスタでお気軽にDMください。
資格:木造建築士 / カラーコーディネーター1級(商品色彩)
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